サロン現場を抜けて売上や利益が上がった事例|月商300万円_篠崎沙織さん

ネイルとアイラッシュ、エステサロンを経営している、篠崎沙織さんにお話を伺いました。UBMに入って、半年でサロンワークから離れることができました。今までオーナーのご自身が一番売上を上げていたにも関わらず従業員さんだけで売上や利益が上がっています。UBM入会後に現場を抜けて経営に専念できるようになった経緯や、今後の展望などを詳しく語っていただきました。

篠崎沙織さん
1984年東京都生まれ。
美容専門学校卒業後、大手美容室での勤務を経て、結婚・出産。離婚後はシングルマザーとして自宅サロンと副業で生計を立て、2015年にテナントサロンを開業。2023年に法人化し、アイラッシュエステサロンも開業。
過去の経験から好きな美容業界で働き続けたい女性を支援し、働きやすい環境を実現するため、日曜月曜休み・18時閉店を導入。離職率の低さや高単価サロン運営を実現する一方で、スタッフ育成にも注力。技術だけでなく、考え方や職業人としてのスタンス教育を行う。
現在は経営者育成にも取り組み、講演や勉強会を開催し、技術者から経営者の時間を増やし家族と仕事を両立できる仕組みづくりを支援している。
UBM入会前サロンワークと経営の両立で、子どもとの時間がありませんでした…
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ーー自己紹介と現在の事業を教えてください。
篠崎沙織と申します。現在は東京で、ネイルとアイラッシュ1店舗とエステサロン1店舗の2店舗を経営させていただいています。
ーーUBMに入られたのはいつ頃ですか?
4年前に入会しました。その頃は、私はサロンを1店舗経営していたのですが、無形ビジネスもやりたくなって経営の勉強のために入会しました。
入会前の勉強会で、無形ビジネスについての資料も持って行って説明をしたのですが、講師の方に「店舗を広げたほうが良くないですか?」と一言言われてしまって。
なんでそんなこと…と思ったのですが、冷静に考えてみるとその通りだなってハッとしました。店舗の経営をさらに勉強していくために、UBMへの入会を決めました。
ーー当時の店舗経営について、どのようなことに悩んでいましたか?
当時は、いろいろな経営の勉強会に参加していたこともあり、サロン経営自体は、ある程度整っていました。
ただ、一番の悩みは、自分がサロンの売上を一番あげているというのもあり、子どもとの時間がなかったんですよね。
私、実はシングルマザーで子どもがいて。
サロン自体は、女性が働きやすい環境を作っていたこともあり、従業員は働きやすいと言ってくれていたのですが、その環境をつくった自分は、プレイヤーと経営者を両立していて、子どもとの時間を全然確保できていませんでした。
18時にサロンが閉まってから、週4回以上夜20〜21時ごろまで、事務作業や経営を考える時間に充ててしまっていたのです。仕事と家庭を両立できるサロン経営を望んでいたはずなのに・・・とジレンマを抱えていました。
ーー当時の悩みは、今思えばどのようなことが原因だったと思いますか?
不安だったからこそ、いろいろなことに手を出したくなったことが原因かなと思います。
経営者って、学びすぎて一歩前に踏み出せないタイプの方もいれば、不安だから何でもやるタイプの方もいるなと思っていて、私は圧倒的に後者でした。
例えば、美容サロンのセミナーに行って新しいメニューを取り入れたり・・・
子どもとの時間を作りたいと思っているのに、サロンワークと合わせてエステの勉強をしていたり、どんどん自分を苦しめていたなと感じます。
UBMでやるべきことに集中できるように

ーーUBMに入っていかがでしたか?
UBMに入って一番価値が高いなと感じたのは、今うまくいっていることを整理できたことです。それで、すごく安心したんです。
講師の方にも「余計なことはしないでください。やることを増やさないでください。」と何度も言われて、その度にやるべきことに集中できた気がします。
自分の中で、余計なことをしないというのが課題だと気づけたのが、大きく成長できたきっかけかなって思います。
ーーUBMに入会を決めたきっかけは?
UBMに入る前、Instagramとかでいろいろな勉強会やコミュニティを探して参加してたりしていたのですが、よく考えたら他業種しか私の周りにいなかったんですよね。
UBMは当時Dearsでの実績があったり同業種の方が多く参加されていたので、店舗展開をしたいと考えた時にいい出会いがありそうだと思ったのが、きっかけでした。
今はUBMは多種多様なビジネスをしている方もいらっしゃいますが、サロン経営者の方も多くて同じ悩みを共有できるなと思いました。
ーーUBMに入って感じた変化は?

サロンワークと経営を両立していたときは、隙間時間に家事や子育てをしていたから、どうしても雑になっていました。私なんで子育てしているんだろう・・・って自分の中で子育てに向いていないってコンプレックスになっていて。
シングルマザーで子育てをするためにお金を生み出さなきゃいけない、でもそのためにサロンワークをやっていて時間がなくなる、という堂々巡りでした。
サロンワークが大好きだから葛藤はあったのですが、講師の方に「それって何のためにやりたいんですか?」と何度も聞かれて、自分を見つめ直しました。
人にお金を稼いでもらったら凝り固まっていた自分の視線が変わってくるんじゃないかなと思って、現場を抜ける決心をしました。
半年くらい前に現場を抜けて、かなり状況が変わって、正直暇で。講師の方にも「暇です。何やったらいいんですか」って相談して「そこでまた新しい始めようとするからだめなんです。」って言われて(笑)
でも、最近やっと今年成人になった子どもと一緒にご飯食べてるんです。なんだかびっくりしちゃって。でも嬉しかったです。
ああ、10年前にUBMに出会っていれば、子育てであんなことやこんなこと起こらなくて済むのに・・・って思いました。
あとは、今までプレイヤーだったから、サロンワーク終わった疲れた脳でいろいろなことを選択していたって気づきました。
心に余裕ができると、一歩引いてみることができて、お客様目線になれたり店長目線になれたり。量よりも質が上がっていったという感覚になれました。
最終的には、自分がいないほうが売上も利益も上がっていったんですよね。
現場を抜けて半年で、売上や利益が上がった!?
ーーなぜ、現場を抜けて売上や利益が上がったのですか?

従業員さんのことをちゃんと見る心の余裕ができたからだと思います。
現場を抜けて気づいたのですが、やっぱりオーナーの自分がいると、従業員さん少しやりずらそうだったんですよね。
お客様もいろいろな従業員さん見てみたいのに、オーナーがいる手前他の従業員さんにお願いしにくかったみたいなんですよね。
オーナーの自分がいたら、従業員さんもプレッシャーもあって萎縮しちゃうというか。
従業員さんのやりがいを大切にしたいと思って時に、もっと従業員さんに頼ってお願いして、従業員さんなりの実力や強みを活かしたほうが輝けるなって気づきました。
あとは大きな出来事として、予期せぬに離職が起きた時に、正直そのお店を潰そうと思ったんです。
それをUBMの講師の方に相談した時に「数字で事実を見てください」ってやっぱ言われて。
その時に振り切れたというか、1店舗潰さなくても大丈夫だ、今いる従業員さんに頼ってみようって思えたんです。
うちの従業員さんってママさんが多いので、ご家庭とかお子さんも守れるような仕組みにするために、私の時間を使おうと思えました。
ーー今は現場も抜けて売上も上がっているとのことですが、UBMに入る前の自分に一言声をかけるとしたらなんてアドバイスしますか?
会社をこうしていきたいって未来ばかり見るのではなく、実際の現場のお客さんと従業員をしっかり見て、何が必要かって考える必要があるなと思います。
現状って、自分が至らない部分見えて苦しいんです。
ただ、そこを見てピンポイントで一つひとつ解消していったほうが絶対に早いし、一瞬にして全員が幸せそうになるんですよね。それが腑に落ちるまではもちろん時間かかるんですけど、腑に落ちた時にお金では得られない価値を得られるなと感じています。
経営者楽しいなって正直今が1番思います!
ーープレイヤーから経営者に変わって、1番考え方が変わった部分ってどんなところですか?
プレーヤーの時は、自分の喜びややりがいが大きかったのですが、それはもう20年弱になるので、充分味わえたなと思います。
あとは、人とのコミュニケーションが好きで、ネイルやアイラッシュというツールを通して人とのコミュニケーションに喜びを感じていました。
現場抜けて、お客様との関わりが少なくなっちゃうかなと思ったのですが、逆に経営者になってから心に余裕が生まれて、お客様の方から話しかけてくれたりするんですよね。最近頑張ってるじゃない、みたいな。
そこから、経営者になって新しい喜びを感じられる心の余裕が出てきたかなと思います。
プレイヤーの時は、自分の施術した人数に応じた売上だから、人数が増えてきた!とかで喜びを感じるんですけど、最初経営者になった時はゴールがなくなってしまったようで少し不安でした。
ただ、実績や利益を出すためのゴールセットができたら、そのために取れる選択肢って無限にあるなと気づいて。
経営者って、自分の生きたいように生きられるって心から思えるようになりました。
店舗出したいと思っても自分で決めれるし、現場を抜けたいも続けたいも自由。その分、葛藤の渦には入ってくるんですけど、今までできなかった選択ができるようになりました。
自分の年齢を考えた時にも、自分のライフスタイルに合わせて続けられるなってすごく思います。
店舗を増やしながら、女性が好きな仕事を働けられる会社を作りたい

ーー今後の目標や展望を教えてください
過去振り返ると、自分は子どもともっと一緒にいたかったなって思うんです。
サロンは女性がメインの職場になるので、これから結婚したいとか子どもを産みたい従業員さんが、それを叶えながら仕事にもやりがいを持って働ける環境を実現していきたいなと思います。
結局、長く雇用できることってお客様の喜びにつながるなって思うので。
女性が好きな仕事を働けられる会社を作るために、直営で3店舗4店舗増やしていきたいです。
あとは、仕事とライフスタイルとのバランスに、過去の私と同じような悩みを抱えてる方を支えたくて、今年は無形商品にも挑戦してみようかなと思っています。過去の私に教えてあげたい内容になるので、いくらでも話せそうです!
ただ、私の土台はサロンにあるのでそこはブラさずにいきたいと思います。
ーー当時の篠崎さんのように、店舗の経営者さんや家庭と仕事との両立に悩みがある方に、メッセージをいただけますか?
今、経営者さんの中には、YouTubeとかInstagramなどのSNSを見て悩んでいる方や、私のように学びながらいろんなことやってる方がいらっしゃると思います。
でも、いつもUBMで教えていただくように「選択と集中」これがとっても大事だと思います。
今自分が、何に課題を感じてて何を伸ばさなきゃいけないかをまずは整理することだなと思います。
私は長い人生の中で、この1年間だけUBMにかけるって決めてやっています。長い人生の1年ってそんなに大変じゃないなと私は思っていて。半年とか1年だったら、時間を削っても全部そこに全投球したら、たぶん今より一歩は成長すると思うんですよね。
今何に時間を使ったら自分の理想に近づのか考えた時に、その分野の専門家がいたり、相談できる仲間がいたりする場所に身を置くのが1番時間の無駄がないと思います!
講師からのメッセージ
山本講師から篠崎沙織さんへのメッセージ動画です。明るくエネルギッシュな篠崎さんは、信念と行動力で挑戦を楽しみ、まわりを勇気づける存在です。(1分24秒)