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カブキタ計画 〜協業で複数の事業を同時に立ち上げ、M&Aで売却するための基本構想〜

ubm

2021年10月12日。仙台で行った棚卸勉強会の発表資料を音声で解説しました。

北原の精神と時の部屋を起点に、どのようにして協業パートナーを発掘し、新規事業を立ち上げ売却していくのか。

そしてその先にどのようなビジョンを描いているのか。

すべての事業家にとって役立つ内容かと思います。
ぜひお時間を取ってご視聴いただけますと幸いです。

動画ハイライト

本動画は、

  1. カブキタ計画の概要
  2. 直近の3つの課題とその解決
  3. カブキタモデル
  4. 今後の課題

の4部構成になっています。

カブキタ計画の概要

カブキタ計画は、株式会社北原孝彦(通称:カブキタ)を起点に展開する事業プランのことです。

北原の精神と時の部屋のメンバーから、顧問メンバーを募集。
その中から協業パートナーを発掘し、協業で次々と新規事業を立ち上げていくというのが計画の骨子です。

直近の3つの課題とその解決

この計画を完遂するには

  1. 再現性の高い協業スキームの構築
  2. 売却を想定した事業構築
  3. 事業ポートフォリオの実務スキームの確立

という3つの課題を解決する必要がありました。

①再現性の高い協業スキームの構築

ここで言う「協業」とは、実力のある個人同士が共に手を取り合い、互いの弱点を補い合いながら事業を立ち上げスケールさせていくモデルを指しています。

僕の代表作品である美容室ディアーズも、3人の個人が協業してスケールさせました。
このディアーズの組織モデルを再現していくためのモデルを、今回確立しました。

  1. チームビルディング
  2. 統合
  3. 運営

の3つおプロセスを適切に踏むことで、個人の能力に最大限のレバレッジをかけ、小組織体でも大手企業とかわらないパフォーマンスで事業を運営できるようになります。

②売却を想定した事業構築

カブキタ計画では、協業事業の出口戦略としてM&Aによるイグジットを想定しています。
そのため、事業を作る際は最初から売却を前提とした設計、運営をしていく必要があります。

そこで重要になってくるのが「事業そのものを商品として扱う」という発想です。

  1. 事業価値の法律による裏付け
  2. 誰にでも譲渡できる状態
  3. シナジー価値を創出する土壌

これらの点に気をつけながら協業を進めていくことで、スケール後にスムーズに売却できる状態になり、出口戦略を円滑に遂行できるようになります。

③事業ポートフォリオの実務スキームの確立

事業ポートフォリオとは、複数の事業をひとまとめに運営管理することで、各事業固有の確率的不確定要素による影響を限りなくゼロにし、運ではなく実力で勝ち抜くための概念です。

投資の世界でも、複数の銘柄を組み込みポートフォリオを組み、リスクを最初にしつつリターンを最大化させます。

これと同じロジックを事業の領域に横展開させたのが事業ポートフォリオです。

実務スキームとしては、大きく分けて

  1. ポートフォリオ組成
  2. ポートフォリオ管理

の2ステップがあります。

組成のフェーズでは、

  • 環境認識
  • セットアップ
  • 守りの資金管理

によって、同質案件を低リスクで多く仕込んでいきます。

そして、管理のフェーズでは

  • ポートフォリオ内でシナジー効果を創出
  • 攻めの資金管理

によって、事業リスクを下げつつ、リターンを最大化します。

カブキタモデル

今回、新たに確立した

  1. 協業モデル
  2. 売却を前提とした事業構築
  3. 事業ポートフォリオ

の3つの要素を統合することで、北原の精神と時の部屋から協業パートナーを発掘し、協業事業を立ち上げバイアウトするための具体的なスキームを構築しました。

これを僕らはカブキタモデルと命名。

2021年11月時点で、このモデルで3社が既に立ち上がっており、追加で3社ほど設立準備が進んでいます。

このモデルの再現性を武器に、今後僕らは事業展開を加速させていきます。

今後の課題

一方で、本計画を遂行するにあたり

  1. スケールの自動化
  2. 資金力の強化

という2つの課題が浮き彫りになっています。

まずはスケールの自動化について。

複数の事業を同時にスケールさせていくことになるため、マーケティングリソースが物理的に枯渇するすると予想されます。
ここについては僕らのマーケノウハウを組織的に再現するためのマーケティング会社を設立して対応する予定でいます。

また資金力の強化についても、今後、数十社の会社を設立し、カブキタの資金を注入していくことになりますので、億単位の資金が必要になっていきます。

これらは税引き後の資金から賄わなければなりませんので、たくさん稼いでたくさん納税して、たくさん貯金する必要があると考えています。

これらの活動の延長線上に、僕らがどのような未来を描いているのか。
ビジネス教育インフラとしてカブキタを機能させるビジョンを僕らの中で持っています。

僕らの強みは個人同士の協業。
古典的な大組織によるスケールではなく、数人の個人が力を合わせて全国規模の事業を展開しイグジットする世界観です。

これはソーシャルメディアが発達した今の時代背景と非常に相性が良い組織モデルであり、今後、増えていくと予想しています。

一方で、協業も闇雲にやると組織が空中分解して不幸な結果になります。
僕の肌感では90%以上の協業案件が、メンバー間の不仲など事業とは別の要因で空中分解して壊れていきます。

カブキタでは、協業の成功モデルを実践を通して伝えることができます。
こうした活動を通して、個人同士の協業をベースとしたビジネス教育インフラとして、多くの個人の可能性を開花させていけるのではないかと考えています。

今やっている活動の先に、そんな未来があるといいなと頭の片隅で思いつつ、今日も1つひとつ小さなCVを、愚直に積み上げていきます。

以上が動画のハイライトになります。
詳細は本編動画にてご確認いただけますと幸いです。

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